オレンジリボン地域協力員研修会 出前講座開催

12月7日午後、オレンジリボン地域協力員研修会 出前講座を開催しました。
講師には札幌市子ども未来局児童相談所 地域連携課 地域連携担当係長 中村圭宏先生にお越しいただきました。
オレンジリボン地域協力員とは、子どもの見守りや児童虐待の早期発見・早期対応に向けた児童相談所における取り組みのひとつで、研修受講により民生委員や青少年育成委員、教員の方など延べ18,000人以上の協力員がいらっしゃるとのことです。
こども學舎での今講座は30名の受講がありました。
児童虐待の通告義務や要保護児童対策地域協議会のお話など、学生全員とても熱心に聞き入る様子が見受けられました。
要対協のお話の中で、守秘義務違反への罰則を設けていることにより、ネットワーク共有を適切に行える仕組みを実現化という内容がありました。関係者の意識の向上や向かう方向性の統一化という児童虐待予防の取り組みへの情熱を実感しました。
また、児童虐待の個々の事案に携わる職員も「ひとりの人間である」ということを忘れずに、『孤立させない』・『職員も一人で抱えこませない』という配慮を大切にしているというお話は、福祉職すべてに通ずるものを感じました。
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昨今、保育現場での痛ましい事件や事故が相次いで発生しています。
児童虐待の定義は『保護者』が『その監護する児童について行う行為』となっていますが、
未来を担う子ども達を社会全体で守り育んでいくためには、社会全体が児童虐待についての知識を深めたり、どの大人も子どもの健やかな成長に関心や思いやりをもち関わっていくという意識が大切であると感じます。そのような主体的な関わりを自らも実践し、様々な形で社会に発信していくことのできる貴重な存在である保育者。
学生には是非今後ともこのような学びの機会を存分に活かし、今後の保育者としての日々に役立てていけることを願っています。

講師の中村先生、調整ご協力いただきました札幌市児童相談所の方々、誠にありがとうございました。
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